12月3日(火)21:00放送の「ザ!世界仰天ニュース」では、吉川剛司という男が引き起こした結婚詐欺事件が特集されます。
この事件、なんと「警察官」と名乗る吉川剛司が、マッチングアプリで知り合った女性を巧みに騙し、多額のお金を奪ったというもの。しかし、彼の正体は警察官どころか、まさかの偽者!さらに驚くべきことに、裏ではすでに結婚しており、子供までいるという衝撃の事実が明らかになります。
このブログでは、吉川被告がついた数々の嘘や、事件の衝撃的な展開、さらには彼に下された判決と現在の状況について、詳しく掘り下げていきます。
出会いはマッチングアプリ「Tinder」
2019年1月、A子さんはマッチングアプリ「Tinder」で吉川剛司被告(当時32歳)と知り合いました。初対面の食事の席で、彼はこう語ったそうです。
「俺は公安の警察官僚で、今は大阪府警外事課に出向している」
マッチングアプリ「Tinder」で吉川剛司被告に出会った時A子さんは当時30歳でした(出典:sotwe)
吉川の言葉を信じたA子さん。何度かデートを重ね、交際をスタートします。しかし、彼の「公安警察官」という話は完全な嘘でした。
吉川被告の巧妙な「警察官演出」とは?
吉川剛司被告は、A子さんの信頼を得るために徹底した偽装工作を行い、まるで「エリート警察官」のような人物像を演じ切りました。
吉川剛司の偽の警察手帳(出典:bunshun)
警察官になりすます演出
吉川被告は、A子さんの自宅に訪れる際に警察官の制服を着て現れることがありました。さらに、警察手帳や拳銃のような装備品を見せることで「本物らしさ」を強調。
これにより、A子さんは彼を疑うどころか、ますます信頼を深めていきました。
家に警官の制服姿で来るって言うのは、普通に考えたらおかしいんだけど、恋は盲目っていうしね・・・
吉川剛司被告がA子さんに送った拳銃の写真(出典:bunshun)
大規模イベントの「架空の実績」
吉川は「2019年のG20大阪サミットで警備責任者を務めた」と自らの「実績」を語りました。この発言により、A子さんは彼が国家的な重要任務を担う警察官であると信じ込んでしまいます。
本物の警察官が自分の業務の詳細を第三者にベラベラ話すのって、普通は考えられないけどな
日常生活にも巧妙な演出
交際中、吉川はA子さんとのテレビ電話や送る写真で、必ず警察の制服姿で登場しました。
A子さんの実家にまで警察官の制服姿で(出典:sotwe)
さらに、高級料理の写真をLINEで送り、「長官とごはん」とメッセージを添えるなど、彼が「高い地位にいるエリート」であることを日常的にアピール。これにより、A子さんの疑念を完全に封じ込めました。
『長官とごはん』なんて、いかにもって感じだけど、信じちゃう気持ちも分からないでもないわね
コスプレ偽警察官の「制服×エプロン」の謎
さらに驚くべきことに、吉川剛司被告は警察官の制服の上からエプロンをして料理をしている写真を、A子さんに送っていたことが分かっています。
警察官の制服の上からエプロンをして料理する「コスプレ偽警察官」吉川剛司被告(出典:sotwe)
え、制服の上にエプロン!?普通、考えたら全く意味が分かりませんよね。でも、これもまたA子さんを信じさせるための、吉川の巧妙な作戦だったのでしょう。
警察の制服の上からエプロン?相当おかしいけど、A子さんは信じてしまったんだろうな…
プロポーズの「条件」
2019年1月にマッチングアプリ「Tinder」で吉川剛司被告と出会い交際を続けていたA子さん。
出会いから約2年半が経過した2021年8月、吉川被告から待望のプロポーズがありました。しかし、そのプロポーズには少し奇妙な「条件」がつけられていたのです。
「仕事の都合で入籍は2年後になる。待ってくれるなら結婚しよう。」
A子さんは条件付きプロポーズを受け入れ、吉川と2021年に婚約します(出典:sotwe)
入籍が2年後って、普通なら怪しいって思うけど、プロポーズされると信じちゃう気持ちもわかるわ。
でも、実際には『仕事の都合』なんて嘘で、別の女性や自分の秘密を隠すための言い訳だったんだよな
この「2年後」という条件は、吉川被告が既婚者であったこと、そして複数の女性と関係を持ちながらその事実を隠すための言い訳だった可能性が高いと考えられます。
・吉川被告は、自分の秘密や嘘を守るために、A子さんに「時間を置くことで信じさせる」という手法を使ったのです。
・このプロポーズは、A子さんに夢を見させる一方で、吉川被告の嘘を隠すための巧妙な戦略だったと言えるでしょう。
金銭要求がエスカレート
交際が進む中で、吉川被告は次第に金銭を要求するようになります。最初はA子さんが知人の海外トラブルを相談した際の話でした。
「俺が捜査員を派遣する。
私情で動かしたせいで懲罰を受けた。口座も凍結された」
この言葉に罪悪感を覚えたA子さんは、25万円を手渡します。これがきっかけで、彼の要求は次々にエスカレートしていきました。
被害額280万円に至るまでの手口
吉川剛司被告はA子さんに対し、次々と作り話をでっち上げて金銭を要求しました。
・「妹を白血病で亡くした」「警察官仲間を喪った」と同情を誘う
・「同僚に借金を返さないと懲罰になる」として120万円を要求
・「A子さん家族が警察の身辺調査に引っかかったので裏工作が必要」と50万円を要求
吉川被告の草野球仲間には「安倍首相の襲撃事件の捜査に関わっている」と語っていたらしいよ
どうしてそんなことを?
では、なぜ吉川剛司はこんなにも金銭を騙し取ったのでしょうか?
その動機は、A子さんだけではなく、複数の女性と関係を持っていたことにあります。実は、吉川被告は妻やA子さんの他にも、別の女性との関係があり、その中で中絶費用を請求されていたこともあったといいます。
驚きの事実!吉川剛司被告は既婚者だった
2022年12月、A子さんの元にSNSを通じて衝撃的なメッセージが届きました。
「私は吉川の妻です」
この衝撃的な内容に、A子さんは言葉を失いました。吉川剛司被告が既婚者であるばかりか、子どもまでいることが明らかになったのです。
彼女が「愛する恋人」だと思っていた相手は、家庭を持ちながら二重生活を送っていたのでした。
妻にも嘘をついていた吉川剛司被告
さらに驚くべきことに、吉川被告は妻に対しても「自分は警察官だ」と偽っていたことが判明します。A子さんだけでなく、妻に対しても虚偽の肩書きを使い、家庭内での信頼すらも欺いていたのです。
それって、吉川被告の妻ですら詐欺の被害者だったってことだよね!?
しかも、マッチングアプリの学歴欄には『神戸大学』って書いてたんでしょ?それも全部嘘だったなんて!
「偽装結婚」の言い訳も虚偽
A子さんがこの事実を問いただすと、吉川被告は驚きの言い訳をしました。
「妻の父親が大阪のコリアンタウンでタクシー運転手をしているので、情報収集のために偽装結婚した」
しかし、後に判明したことは、すべてが嘘だったということ。吉川剛司被告の実際の職業はトラック運転手であり、その経歴や背景も完全に偽りだったのです。
婚姻届にも隠された嘘
吉川剛司被告の虚言癖は、婚姻届にまで及んでいました。妻には「警察官の同僚」が保証人だと説明していた吉川被告。
しかし、妻が疑念を抱き、その保証人の住所を訪ねてみると、そこにいたのは「警察官の同僚」ではなく、吉川被告のトラック運転手仲間だったのです。
ここまで来ると、嘘が積み重なりすぎて、もう何が本当かわからないよ
結局のところ、A子さんは妻子との生活費や他の女性の中絶費用を吉川から騙し取られていた、ってことよね!許せないわ
明るみに出た詐欺の真相
最終的に、A子さんは吉川被告の巧妙な嘘と金銭的搾取に耐えきれず、2023年に警察に被害届を提出しました。
これを受けて、2023年3月10日、吉川剛司は詐欺容疑で逮捕されました。しかし、これだけでは終わりません。
実は、吉川被告にはさらに驚くべき事実がありました。2023年3月31日、彼は親戚の家から警察官の制服を盗んだとして、窃盗容疑で再逮捕されたのです。
この制服は、義理の兄弟(吉川被告の姉の夫)が実際に警察官で、予備の制服が家に保管されていたものでした。
この制服を使い、吉川剛司は本物の警察官になりすまし、女性たちに「公安警察官」としての信頼を得ていました。
この義理のお兄さんは、制服はクローゼットに保管したんだけど、なくなったことに気づかなかったんだ
吉川剛司は少なくても2020年10月と2022年9月の2回、義理の兄の自宅から制服を盗んだことが判明しているわ
なぜA子さんは騙されたのか? 詐欺師の巧妙な手口
吉川剛司剛司被告がA子さんを騙し続けたその巧妙な手口には、いくつかの重要なポイントがありました。
吉川がどのようにして信じられないほど巧妙に嘘をつき、A子さんをだまし続けたのかを詳しく見ていきましょう。
警察官という職業の「信頼性」
まず、吉川被告がA子さんを騙す上で最も効果的に活用したのは、「警察官」という職業が持つ社会的信頼性でした。
警察という職業は、一般的に人々に強い信頼感を与えるものであり、特に信頼性の高い職業の一つです。この信頼を巧みに利用し、A子さんに警戒心を抱かせず、騙し続けることができたのです。
警察官ってだけで、普通なら疑う余地もないよね。でも、そこに拳銃まで見せてきたら、もう完全に信じてしまうのも無理ないかも
感情的な操作
次に、吉川剛司は職業の信頼性だけではなく、感情的な操作でA子さんを引き込みました。彼は、悲劇的なエピソードを次々と持ち出し、A子さんの同情を誘いました。
例えば、「妹が白血病で亡くなった」「警察官仲間のバディを失った」などと話し、A子さんに共感を覚えさせるよう仕向けました。
これにより、A子さんは彼の苦しみを理解し、「自分が支えてあげなければ」と感じるようになったのです。
A子さんの優しさを利用するなんて、卑怯だわ
「私が支えなきゃ」と思わせる巧妙な心理操作
吉川被告の詐欺で特に巧妙だったのは、A子さんに対して罪悪感を与え、自己犠牲を強要する方法です。
例えば、吉川は「私情で捜査を動かしたせいで懲罰を受けた」「捜査員を派遣して口座が凍結された」などと語り、A子さんに同情させ、心理的に圧力をかけていきました。
罪悪感から、きっとA子さんは『自分が支えなきゃ』という気持ちが強くなってしまったんだね
このような方法で、A子さんは次第に「彼を助けないといけない」「彼に頼まれたら断れない」といった気持ちになり、吉川被告の要求に応じることになったと考えられます。
暴かれた真実とA子さんの反撃
「よくも私を騙したわね!」
SNSでの衝撃的な情報提供をきっかけに、A子さんはすべてが嘘だと確信しました。
吉川剛司が警察官を偽っていたことに気づいたA子さんは、ついにその真実を突き止め、勇気を振り絞って吉川の自宅へ向かいました。
しかし、そこで待ち受けていたのは、予想もしない暴力でした。
吉川の元に訪れたA子さんに逆切れともとれる暴言を吐く吉川被告(出典:sotwe)
A子さんが問い詰めると、吉川は逆上し、「人の家に何しに来やがった」と叫び、A子さんの髪の毛を掴んで床に叩きつけたのです。
金銭を騙し取られ、裏切られた恋愛感情の痛みと怒りは、A子さんを怒りの淵へと突き動かしました。
その後、A子さんはすぐに警察に通報し、自分の証言をもとに事件は一気に動き出しました。
吉川剛司の逮捕・判決と現在
こうして、吉川剛司被告(当時36歳)は、自らを公安警察官だと偽り、女性に信頼を築いて金銭を騙し取ったとして、2023年3月10日に詐欺容疑で逮捕されました。
A子さんに結婚を約束し、信頼を得た上で巧妙に金銭を要求し、最終的に約280万円を詐取したことが明らかになりました。
逮捕後の新たな容疑
逮捕後の調査で、新たな容疑が浮上しました。吉川被告は、警察官の制服を盗んだとして、2023年3月31日に窃盗容疑で再逮捕されました。
彼は、親戚(義理の兄弟の家から制服を盗み、それを使って警察官に成りすまし、女性を騙して信じ込ませていたことが明らかとなりました。
吉川剛司の現在
2023年10月23日、大阪地裁は、吉川被告に懲役2年4か月の実刑判決を言い渡しました。
裁判所は、吉川被告の行動が「自分のことしか考えずに犯行に及んだ」と非難し、被害女性の処罰感情が厳しいのは当然だと指摘しました。現在、吉川剛司被告は刑務所で服役中です。
まとめ
吉川剛司被告は、マッチングアプリで知り合ったA子さんに対し、自らを公安警察官だと装い、約280万円を騙し取った詐欺事件で逮捕されました。
彼は、不正に入手した警察官の制服や道具を使い、本物の警察官であるかのように振る舞い、A子さんの信頼を巧みに獲得。結婚を約束するなどして感情的な絆を深め、繰り返し金銭を要求していたことが明らかとなりました。
さらに、既に妻と子を持ちながら、複数の女性と同時に交際し、同様の詐欺を繰り返していたことも判明し、社会に大きな衝撃を与えました。
最終的に、警察官の制服を盗んだ窃盗罪でも有罪となり、2023年10月23日に大阪地裁で懲役2年4ヶ月の実刑判決を受け、現在は刑務所で服役中です。
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