2月10日(月)19:00放送の「帰れマンデー見っけ隊!!」では、世界遺産登録30周年を迎える冬の【白川郷】が特集されます。
その中で、世界遺産絵師が描いたふすま絵が紹介されます。さて、白川郷にある世界遺産絵師が描いたふすま絵はどこにあるのでしょうか?そして、誰が描いたのかも調査しました。
世界遺産絵師が描いたふすま絵はどこにある?
世界遺産絵師が描いたふすま絵は、白川郷の明善寺(みょうぜんじ)にあります。
明善寺とは
明善寺は、県の重要文化財にも指定されている明善寺庫裡郷土館と、それに隣接する本堂、鐘楼門の3つの建物で構成されています。
天下の白川郷。
— 守護ito (@ryotamasashige) July 16, 2018
個人的に合掌造りもやけど、寄棟入母屋造りの明善寺本堂と鐘楼門が好き pic.twitter.com/jpa0U1MHr7
白川郷の明善寺は、岐阜県大野郡白川村に位置する浄土宗の寺院で、白川郷の歴史的・文化的背景に深く関わる重要な場所です。
この寺院は、白川郷の世界遺産に指定された集落内にあり、地元の人々にとって信仰の中心的な存在となっています。

白川郷 明善寺 本堂
明善寺の歴史
明善寺は室町時代に創建されたとされ、その長い歴史の中で白川郷の集落に多大な影響を与えてきました。
文化3年(1806年)には欅材の伐採が始まり、20年近い年月をかけて、文政10年(1827年)に高山の大工・水間宇助の手によって建設されました。
建設には延べ9191人が関わり、選りすぐられた欅材を使用したため、今でも木の割れ目がない美しい建築です。
流石、合掌造りの里のお寺、明善寺の本堂も萱葺屋根となっております!☺️#明善寺 #白川郷 #岐阜 pic.twitter.com/5GUAk1EfoA
— るうどもんきぃ (@lewdmonkey007) July 14, 2022
建物と襖絵
明善寺の内部には、伝統的な日本の建築様式が見られます。その中でも、特に注目されるのが襖絵です。襖絵には白川郷の自然や動植物が描かれており、地元の伝統や風景が色濃く反映されています。これらの絵は、白川郷の美しい風景と密接に結びつき、地域の文化や信仰を象徴しています。
文化的価値
明善寺は、白川郷の文化遺産としても重要な位置を占めています。寺院周辺の風景や建物は、世界遺産に登録された白川郷の集落景観の一部として守られ、周囲の美しい自然と歴史的建造物が調和しています。
白川郷最大の茅葺き屋根の建築物でお寺でもある明善寺庫裡
— 二十日。@C105新刊委託中 (@Hatsuka20P) September 15, 2023
本堂では浜田泰介画伯の障壁画を見ることができる pic.twitter.com/rPlczrfwvU
世界遺産絵師が描いた明善寺のふすま絵とは
白川郷の明善寺には、平成の襖絵師として知られる浜田泰介氏によって描かれた美しい襖絵があります。

白川郷の明善寺・浜田泰介の絵画(出典:4travel
これらの襖絵は、白川郷の自然や文化を色鮮やかに表現した作品で、訪れる人々に深い感動を与えています。では、浜田泰介氏が手掛けた明善寺の襖絵は、どんな魅力を持っているのでしょうか?
「平成の襖絵師」浜田泰介とは?
浜田泰介氏は、現代日本画の世界で高く評価されている画家で、特に襖絵においてその名を馳せています。彼は、伝統的な日本画技法を駆使しつつも、独自の感性を加えた作品を多く手掛けており、「平成の襖絵師」として知られています。
浜田氏の襖絵は、細部まで丁寧に描かれており、色鮮やかでありながらも、静かで穏やかな美しさを感じさせます。彼の作品には、深い精神性や情緒が込められており、見る人々に強い印象を与えます。伝統と革新が絶妙に調和した作品群は、まさに現代の襖絵の新たなスタンダードを作り上げています。
明善寺の襖絵:白川郷の自然と文化を描く
浜田泰介氏が手掛けた明善寺の襖絵は、白川郷の自然や風景、そして地元の動植物をテーマにしています。これらの絵には、四季折々の風景や地元の動植物が生き生きと描かれており、白川郷に根付いた文化や信仰が色濃く表現されています。
襖絵の中では、白川郷ならではの風景—合掌造りの家々や茅葺き屋根が美しく描かれており、それらが地域の特徴を際立たせています。浜田氏は、明善寺の荘厳な雰囲気を大切にしながら、白川郷の風景とその美しさを見事に引き立てています。
世界遺産絵師・浜田泰介とは?
浜田泰介(はまだ たいすけ)氏(92歳)は、日本画家として「平成の襖絵師」として広く知られています。特に、世界文化遺産の障壁画や襖絵を手掛け、名だたる寺社で活躍してきました。

「平成の襖絵師」浜田泰介さん(出典:asahi)
彼の作品は、日本の伝統的な美を保ちながらも、現代的な感性を取り入れたものが多く、その技術と芸術性は非常に高く評価されています。
では、浜田泰介氏のこれまでの歩みと、その魅力に迫っていきましょう。
浜田泰介の略歴
- 1957年:京都市美術大学(現 京都市立芸術大学)大学院を修了。
- 1961年:米国のカーネギーホールによる国際巡回展に招待され、サンノゼ州立大学ギャラリーやサンフランシスコで個展を開催。
- 1991年:NHK主催で川端龍子との二人展「四国88カ所花遍路」を全国巡回。
- 2006年:白川郷の明善寺襖絵を制作。
- 2007年:明善寺本堂の壁画も手掛ける。
幼少期と画家としての原点
浜田泰介さんは、1932年3月28日に愛媛県宇和島市に生まれました。彼の家族は、宇和島の花街で料理屋を営んでおり、幼いころから人間の表裏を間近に見て育ちました。
この経験が、後の反骨精神や独自の視点を養う要因となったと考えられます。組織に縛られることを嫌い、院展や日展などの形式的な流れには属さなかった浜田氏は、自由な発想で芸術の道を進みました。
海外での修業と前衛的な活動
浜田は、日本画を学ぶために京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で学び、1957年に大学院を修了。その後、アメリカに渡り、現代アートの世界に触れました。アメリカでは、抽象画家として名を馳せ、特にニューヨークではサルバドール・ダリと交流を持つなど、前衛芸術の世界でも注目されました。
奈良・京都の旅、最終日の3日目は醍醐寺に。純浄観(重要文化財)は非公開だと思っていましたが見学できました。
— ROY (@RoyHoshino) February 23, 2024
浜田泰介画伯が描いた襖絵の桜・紅葉は美しいのなんのって。
2024年2月15日撮影。。。 pic.twitter.com/HZlb5JtCHv
アメリカでの活動後、浜田は次第に日本の伝統的な絵画技法に興味を持ち、60歳を過ぎてから本格的に社寺の障壁画や襖絵の仕事を手掛け始めます。この転機が、彼の新たな道を切り開くことになりました。
「平成の襖絵師」としての成功
浜田泰介の名が広まったのは、60歳を過ぎてからのことです。大覚寺(京都市右京区)で初めて障壁画を手掛け、これがきっかけで日本各地の社寺から依頼を受けるようになりました。彼の技術は、伝統的な日本画の様式を守りつつ、現代的な感覚を取り入れた独自のスタイルにあります。
【醍醐寺 三宝院】
— コタケ (@toricoro4169011) July 23, 2023
重要文化財の純浄観には平成に入り浜田泰介画伯が描いた見事な桜た紅葉図が襖に描かれてました。圧巻です! pic.twitter.com/OEu1x1xZXH
特に注目すべきは、世界文化遺産に登録されている社寺への作品提供です。代表的なものとして、京都醍醐寺や京都東寺、白川郷の明善寺などでの襖絵や壁画が挙げられます。これらの作品は、伝統と革新が見事に融合した芸術作品として高く評価されています。
主要な作品と受賞歴
浜田氏は、2006年に白川郷明善寺に襖絵を制作し、翌年には本堂の壁画も手掛けました。また、2007年には同寺の本堂の壁画も完成させ、地域の文化遺産として重要な役割を果たしました。これらの作品は、白川郷の世界遺産としての価値をさらに深めるものとなっています。
建物の中は殆ど撮影禁止
— みなと 2/9 東1ウ26b (@molguinea) March 5, 2023
撮れたのは長谷川等伯一派の描いた襖絵と、現代に制作した襖など
浜田泰介氏の描かれたしだれ桜ともみじがうっとりする程美しい
撮影禁止の中では、三宝院の弥勒菩薩、理性院の仏像二体が圧倒的。
かなり近くでお顔を拝見できた事もあり、ありがたさと共に自然と背筋が伸びた pic.twitter.com/ncxStnaKN4
他にも、彼の代表作として京都大覚寺の襖絵(1992年)や、京都東寺の観智院襖絵(2003年)などがあり、2016年には紺授褒章を受賞するなど、数々の栄誉を手にしました。
白川郷明善寺のアクセス
所在地
〒501-5627 岐阜県大野郡白川村荻町679番地
電話
05769-6-1009
拝観時間
・4月~11月: 8時30分~17時00分
・12月~3月: 9時00分~16時00分
・休館日: 不定休
入館料(個人)
・大人: 400円
・小人: 200円
アクセス
車の場合
・東海北陸自動車道「白川郷IC」から車で約10分
公共交通機関の場合
・JR高山駅から濃飛バスで約1時間、白川郷バスターミナル下車
・JR金沢駅から北鉄バス・濃飛バスで約1時間15分、白川郷バスターミナル下車
まとめ
2月10日(月)19:00放送の「帰れマンデー見っけ隊!!」では、世界遺産登録30周年を迎える白川郷が特集され、その中で世界遺産絵師による美しいふすま絵が紹介されます。
白川郷の明善寺にあるふすま絵は、浜田泰介氏が手掛けたもので、彼の繊細で美しい日本画の技法が光る作品です。
浜田氏は「平成の襖絵師」として名高く、京都の醍醐寺や大覚寺など、数多くの世界遺産にも作品を残しています。
「帰れマンデー見っけ隊!!」当日の放送と併せてお楽しみいただけますと幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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